不動産を相続したときの手続きとかかる税金
親族が亡くなったとき(民法882条)、亡くなった方(被相続人)の財産や借金は親族である相続人に承継されることとなります(同法896条)。
では、不動産を相続したときにはどのような処理がなされるのでしょうか。
まず、不動産を相続するためには、不動産がどれぐらいの金銭的価値を持っているのか把握しなければなりません。現在宅地や建物の評価方法には、原則として「路線価方式」が用いられています。路線価方式によると、不動産の評価額は、
評価額=正面路線価×奥行価格補正率×面積(㎡)
によって求めることができます。「正面路線価」及び「奥行価格補正率」は、国税庁のHPによって確認することができます。
金銭によって評価された後、金銭財産との合計が出され、財産の合計額が算出されます。なお、被相続人に借金等支払わなければならない金銭が生じていた場合には、財産の合計額から引かれることとなります。
もっとも、以上の遺産総額全てに相続税がかかるわけではありません。相続税には「基礎控除額」が存在し、基礎控除額を超えている遺産額の分だけ相続が発生します。
基礎控除額とは、
基礎控除額=3000万円+法定相続人の数×600万円
によって算出することができます。父、母、子供2人の4人家族において、父が亡くなった場合においては、法定相続人(民法900条参照)は母と子供2人の計3人であるため、基礎控除額は4800万円となります。
まとめると、この家族は遺産の総額が4800万円を超えない限りは相続税を支払う必要がありませんが、例えば、遺産総額が5000万円である場合には、差額の200万円に相続税が発生することとなります。
では、実際の相続額はどのようになるのでしょうか。上記の例をもとに計算をします。
まずは、上述した差額の200万円を法定相続分に従って分配します。母親が2分の1、子供たちがそれぞれ4分の1を承継するため、母親が100万円、子供たちがそれぞれ50万円となります。
次に、相続税の速算表を用いて税額を計算します。速算表は、以下のとおりです。
| 法定相続分に応ずる取得金額 | 税率 | 控除額 |
|---|---|---|
| 1,000万円以下 | 10% | ‐ |
| 1,000万円超から3,000万円以下 | 15% | 50万円 |
| 3,000万円超から5,000万円以下 | 20% | 200万円 |
| 5,000万円超から1億円以下 | 30% | 700万円 |
| 1億円超から3億円以下 | 40% | 1,700万円 |
| 2億円超から3億円以下 | 45% | 2,700万円 |
| 3億円超から6億円以下 | 50% | 4,200万円 |
| 6億円超から | 55% | 7,200万円 |
今回は、3人とも法定相続分に応ずる所得金額が100万円を超えていないため、税率が10%かかることとなります。よって、原則として母親は10万円、子供達は5万円ずつ相続税を負担することとなります。
もっとも、この後実際の相続分によって按分計算されるため、負担額は厳密には異なる場合があります。ただ、家族として相続税を20万円を納めなければならない、ということは変わりません。
以上が相続税の主な計算となります。
ひまわり税理士法人は、大阪市・堺市・箕面市・枚方市をはじめとする、関西圏を中心に西日本全域で皆さまからのご相談を承っております。起業準備でお悩みの際は、弊社までご相談ください。ご相談者様に寄り添い、お悩みを迅速・丁寧に解決いたします。
当事務所が提供する基礎知識
-
起業するために必要な...
起業のために準備しておくべきことは多岐にわたります。 まず最も重要なのは創業資金を用意することです。事業存続の鍵を握るのは資金力に依るところが大きく、せっかく良い製品・サービスを生み出すことが出来たとしても資金 […]

-
税務調査の結果通知は...
税務調査を受けた後、最も気になるのは結果通知の内容ではないでしょうか。通知書は、調査の総まとめとして税務署から送られるもので、内容に応じてその後の対応が変わります。本記事では、税務調査の結果通知の内容と対処法について紹介 […]

-
相続した不動産を売却...
相続により取得した不動産を売却する際には、さまざまな税金が関係してきます。特に気をつけたいのが譲渡所得にかかる所得税と呼ばれる税金です。本記事では、相続で取得した不動産を売却した際に発生する税金の種類や計算方法、節税のポ […]

-
「相続税についてのお...
相続が発生した後、税務署から「相続税についてのお尋ね」という書類が届くことがあります。これは相続税の申告漏れを防ぐために送られてくる確認書類です。本記事では、「お尋ね」が届く理由や対応方法、無視した場合のリスクについて解 […]

-
住宅取得等資金贈与の...
住宅の購入や新築、増改築などを行う際に、親や祖父母から資金援助を受けるケースは少なくありません。その際、通常であれば贈与税の対象となりますが、一定の条件を満たすと「住宅取得等資金贈与の非課税制度」を活用して、一定額まで贈 […]

-
記帳代行のメリット
弊社では、記帳代行のサービスも行っております。記帳代行業務を税理士に依頼することによって、多くのメリットがあります。 ・業務の効率化を図ることが出来る記帳は毎日の取引を帳簿に記入していくことを言います。そのため […]

よく検索されるキーワード
-
エリアに関するキーワード
- 創業支援 相談 税理士 箕面市
- 相続税申告 相談 税理士 大阪 西区
- 事業承継 相談 税理士 枚方市
- 創業支援 相談 税理士 枚方市
- 独立支援 相談 税理士 大阪市
- 起業支援 相談 税理士 堺市
- 起業支援 相談 税理士 大阪市
- 起業支援 相談 税理士 大阪 西区
- 独立支援 相談 税理士 堺市
- 記帳代行 税理士 枚方市
- 相続税申告 相談 税理士 枚方市
- 税務 相談 税理士 堺市
- 独立支援 相談 税理士 枚方市
- 税務 相談 税理士 箕面市
- 創業支援 相談 税理士 堺市
- 税務 相談 税理士 大阪市
- 記帳代行 税理士 大阪 西区
- 創業支援 相談 税理士 大阪市
- 記帳代行 税理士 箕面市
- 相続税申告 相談 税理士 大阪市
税理士紹介
事務所概要
| 名称 | ひまわり税理士法人 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府大阪市西区北堀江1-1-23 四ツ橋養田ビル8D |
| 連絡先 | TEL:06-6568-9117 FAX:06-6568-9172 |
| 対応時間 | 平日 9:00~17:00(事前予約で時間外も対応可能) |
| 定休日 | 土・日・祝日(事前予約で休日も対応可能) |
| 初回相談 | 無料 |